ゲームタイトル | メーカー | ジャンル |
アトラク=ナクア | アリスソフト | ノベル |
パッチの要不要 | 攻略の要不要 | 一言感想 |
無くてOK | 必要なし | 短いながら世界がある |
タイトルの「アトラク=ナクア」は、知る人ぞ知る「クトゥルー」にでてくる神の名です。 底なしの深淵に巣をはる蜘蛛の神の…。 「クトゥルー」に関係しませんが、まさしくそんな『蜘蛛の神』の話です。 絵 安定した絵柄は見ていて好感が持てます。 色使いが独特ですが、嫌われるほどには特徴的すぎると言うこともなく、 「良」以上と言っていいと思います。 音楽 とても良い出来です。 特に「アトラク=ナクア」の名を冠した3部作は、 ゲームでの使われ所が良いというのもありますが、単独で聞いても十分良いです。 システム 快適です。容量もそう多いとは感じませんでした。 リプレイはボタン一つで選択が選べてとても便利。 シナリオ 初っぱなから酷い目に遭ってるヒロイン。 ダークです、ショッキングです、救いがないです(T_T) でも、それはすぐにある人物の手によってその状況は破られます。 そう、素手で好き放題してる悪漢(?)をうち破る救い主の登場です! 引き裂かれる皮膚、嬲られる臓物、すすられる黒々しい鮮血。 「うわぁ…」 プレイしての第一声はこれでした。 酷い目に遭っているヒロインを助けるのは白馬の王子様ではなく、 黒髪もさらりと流れる麗しのお姉さま…。 と言ってしまうと身も蓋もないですが(^^ゞ 「似た様な話のゲーム」が他にでない、出せないだろう特徴的なストーリーです。 やや「痛い系」の、選択肢によっては救いのほとんど無い状態になっていく話です。 ややダークで切なく、しっかりとした世界観があります。 短編小説を読むような感じです。 全体を通して 今は単独で売られていますが、私がプレイしたのは「アリスの館4・5・6」という アリスソフトがたまに出す「ファンディスク豪華版」の様なものの中の一つでした。 プレイするときにはすでに「良いものだ」と噂が立っていましたが、 「でも、ファンディスクの豪華なヤツでしょ?」と侮って開封したのを覚えています。 その侮りは、すぐに吹き飛ばされました。 確かに話自体は短い。 が、内容が濃い! 濃い! 濃い!! Hシーンは上手く随所に入れてあって結構ぽこぽこ見られるし、 女の子は可愛いし、ストーリー自体も起承転結が良くできていて プレイして損無し!! ただ、濃くて私には再プレイ、きつかったです…。 全体が短めだからこそ調度良かったかと。 あとはスプラッタと物の怪が入るというのが人の好きずきに触れるでしょうか。 音楽も良く、終わった後に胸に残る切なさは、 そこら辺の恋愛ADVと方向性がまるで違います。 惜しむらくはすぐに出番が終わってしまうキャラがいたり、 「もう少しこのキャラの心理を掘り下げてゲームに入れても良かったんじゃ?」 と言う部分があったりする辺りです。 ま、そこは二次創作を作ってみたいという欲求を上手くくすぐっているのかも。 スプラッタ、物の怪、陵辱に拒否反応がでない方には、お薦めする作品です。 |