ゲームタイトル | メーカー | ジャンル |
みずいろ | ねこねこソフト | 恋愛ADV |
パッチの要不要 | 攻略の要不要 | 一言感想 |
インストール前に 当てるべき |
本編では不要 おまけではあった方が良 |
女の子の可愛さ描きに 終始してるゲーム |
今まで、このソフトハウスさんの作品は色々思うところがあって見送っていたのですが、 今回は落としてみたデモの音楽がなかなか良かったので 三抹くらい不安があったものの、初回版を購入してみました。 ギャルゲー世界での「普通」の学園モノというあおり文句付きのこのゲーム、 実際のところは……下の方で書いてます。 OP歌詞に「離れえぬよう」と言う言葉を使っていることにちょっと驚きました。 離れえぬよう=離れることが出来なくなるように なので、実は結構情念が籠もっているんだなと(^^ゞ パッチ同梱ではないのにインストール時から不具合が出る可能性があるので、 まずねこねこソフトのHPのサポートを見てから ゲームをインストールすることをお薦めします。 なお、ゲームプレイ後にパッチを当てると、それまでのCG・セーブデータは残りますが、 セーブデータを使ってのプレイでは立ち絵の背景が真っ黒になるようです。 このレビューは最終パッチを当ててからのプレイを元に書いています。 あ、あと。 要スペック「妹属性」or「萌え」 これらが無いとキツイかも…。 絵 原画としてはなかなか可愛い絵柄です。 ロリ過ぎず大人すぎないので、Hシーンは結構良い感じです。 が、立ち絵は塗りの加減か、盲目のように見えるキャラも…。 全体的にイベントCGと背景は良いです。 立ち絵はもう一声…登場時間長いんだから…という気が。 塗りは背景・イベントCGともなかなかいいと感じました。 リボンがとんがってるように見えますが(^^ゞ 音楽 なかなか良い音楽です。 曲の調子も色々と種類があって楽しめます。 が、BGMとしては曲単体がはっきりしていて、 ゲームをもり立てる音楽を聴いていると言うより 一つの楽曲を聴いているイメージがありました。 曲としては良いんですが、BGMとしては微妙かな? サントラ代わりと思って聞くなら、間違いなく良いです。 システム 大きいです(>_<) フルインストールでで1Gオーバーなのに、 それほどの容量がどこに必要なのか判りません。 立ち絵がアニメーションしているわけで無し、 ものすごい難しそうな画面効果を使っているわけでも無し…。 選択肢までを自動ですすめるオートモードは良くある機能だし…。 音声が圧縮かかっていないんでしょうか? パッチが当たった後、問題が起こると判っているセーブデータを消さない辺りも含め、 あまりプログラムは良くないようです。 それでも、とりあえず問題なく動きます。 立ち絵はこまめに切り替わるので見ていて面白いのはあるんですが やはりその分立ち絵の塗りの甘さが目につくかと。 シナリオ 白黒画面で進む短い過去編で誰のシナリオに入るかを決定し、 OP後の本編では過去編で決定したキャラとの話だけが進みます。 過去編の選択によって、ヒロインごとの平行世界へ突入すると考えると判りやすいかも。 平行世界なので、シナリオごとに主人公含めキャラクターの性格が微妙に (約一名は突出して)変化しています。 キャラごとに大まかな設定だけ同じで、違う話がヒロインの数だけあるってことです。 シナリオライターさんは人数分、頭から話を書いたことになりますが、 整合性を考えなくて済むので複数のライターさんでやる場合には 非常に便利なやり方だなと感じました。 プレイでは同じ文章を何度も読まされる苦痛がないので複数プレイが苦になりません。 同じ過去編があるギャルゲー「ときメモ2」では イベントやエンディングのフラグに過去編を使っていたのに対して、 過去編がヒロイン選びになっているので過去がダイレクトに本編に反映します。 また、本編の選択肢はリアクションの違いにしか関わらないので、 一度そのキャラのルートにはいると決まったエンディングにしか進みません。 クリア後にアフターストーリーが見られますが、そこを見ないとCGは埋まりません。 アフターストーリーを終わらせて、そのキャラのシナリオが完了します。 おまけシナリオはかなり吹っ切れてます(^^ゞ 内輪ネタ、ゲームマンガネタ多数です。 全体を通して 音楽はかなり良いし、イベントCG・背景CGも綺麗、女の子も可愛い… と、かなり良い部分は多いんですが、 全体的に見るとちょっと……。 システム、特にプログラムが悪いのもあるんですが、 シナリオ部分に結構問題が見受けられます。 例えば、名前が出ないままで終わるヒロインがいるとか。 最終パッチで誤字がなおっているはずなのに 「クスッ、」(「、」の後にセリフは続いていない)というような誤字が残っていたり。 はたまた、ヒロインの心情は良く描かれているのに 主人公の心情が殆ど出ないので主人公が非道い男のように見えるシナリオがあるとか。 他、ネタバレになるので書きませんが突っ込みどころは多いです。 女の子がどれだけ可愛いかを描くことにとても力が注がれているのは判るのですが、 エンディングがいまいちすっきりしない事も多く、 独善的と取れるエンディングもあります。 話としても、意味ありげとか伏線とかを越えて 「いい加減主人公、気付け!」と言いたくなるような諄さを感じる部分もあります。 スキップすると数十分で1シナリオが終わりますが、 音声を聞きながらのプレイだと数時間かけても終わりません。 そのテキストの大半がヒロインのかわいらしさを描くのに費やされているので、 ヒロインを「可愛い」と思えないと、そのテキスト量は辛いだけの物へとかわります。 また、ネタも「ギャルゲーの普通」を謳うだけあって 何処かで見たような、聞いたようなキャラ設定やストーリー展開で 先が読みやすく、その分中だるみが激しいです。 「ご注意」に書いた通り、私は同性に萌える趣味はないのでこの評価ですが、 ヒロインに萌えることのできる人にとっては、 評価は一気に上がることと思います。 というわけで。 萌えられる人には良いかも知れません。 そうでない人には少々辛いかと。 |