アリスソフトにしてはとても珍しいボイス入りです。
というわけで、女性のみフルボイス。
喘ぎ声も入っています。
これを活かしたシーン回想一覧はなかなか凄いです。
埋まっているシーンのCGにカーソルをあわせると
そのシーンの喘ぎ声がっ!(笑)
回想シーンがすべて埋まっていると、
それはもうとりどりの喘ぎ声がッ!(爆)
というわけで。
やるなら声を聞くことをお薦めします。
絵
肉厚的ながら艶のある絵柄です。
優しい年上・気の強いお嬢様・儚げな妹の3人以外も
男女ともに味と魅力のあるキャラクターになっています。
塗りは淡い感じですが、内容にあわせて
ダークな色使いが多いです。
背徳感は出ているかと。
また、色気のある絵なのでHシーンは迫力があります。
基本的にヒロインは3人ですが、
その割にCGが多く、その殆どがHCGです。
音楽
全体的にクラシカルでムードを煽る曲が多く、
気を引く曲はないけれど全体的にレベルは高い、
といった感じでした。
音楽よりもやはり声、特に喘ぎ声、
更に言うなら王妃様の喘ぎ声のインパクトが強かったです。
声優さんは声質も安定していて、演技も上手でした。
システム
致命的なバグなどは見受けられず、
ゲーム自体は快適にプレイできました。
ゲームのシステムは少々面倒で、
調教と戦闘時に難がありました。
育成は調教ごとに難易度があり、
ダイス替わりのカードの出目合計と調教するキャラの調教進行のレベル数を足した数が
難易度よりも高ければ調教出来たということになり、
調教シーンに入ります。
後半になれば調教の難易度が上がり、
カードの出目で調教達成が左右されやすくなります。
そうなるとセーブ&ロードを使用する機会も増え、
その分プレイ時間が延びます。
ゲーム期間は3ヶ月、月に一度戦闘があります。
その戦闘は一ヶ月で稼いだお金をカード購入と防衛費とにわけ、
カードバトルをして戦います。
このカード−バトルも引きの運があり、
セーブ&ロードをしないときついときがあります。
CGやエンディング回収を考えなければほどほどの時間でクリアできますが、
回収を考えた瞬間から長い戦いが始まります。
シナリオ
王制の元平和に統治されていたカルネア国は
王の病と隣国からの侵攻によって危機を迎えていた。
そこへ8年前に優秀ながらも汚名を着せられ姿を消したクロードが現れ
絶体絶命の国を救う方法があると言ってきた。
その方法とは…。
王妃と王女を娼婦として働かせ、
稼いだ金で傭兵を雇って戦うというものだった。
というわけで、主人公・クロードとして王妃・王女を調教し、
お金を稼がせないと戦いに負けてゲームオーバーになります。
気合いを入れて調教しなければなりません。(苦笑)
ゲーム全体を通しているストーリーは
最初は謎だらけ、だんだんと小出しに語られますが、
一つのエンディングを見ただけでは謎が残ることもあります。
エンディングも、ヒロインと結ばれるほのぼのとした物もあれば
救いのない未来をもたらすエンディングもあります。
キャラクターはHシーンでかなり性格わけがなされていて
このゲーム全般的にHシーンを抜いては語れない作りになっています。
Hシーンはと言うと、調教時・特別な仕事の時の両方共に
シチュエーションがとても多く殆どが鬼畜系です。
それでもスカトロ系は少なく、蝋燭などのアイテムの使い方も
一工夫されていてどこかで聞いたようなシーンはあまり無いです。
全体を通して
意外なトゥルーエンド、かなり濃厚なHシーン、
迫力のある音声、全体に流れる退廃的な雰囲気、
どれも楽しめるものでした。
が、ゲームシステム面が面倒で、複数回プレイややり込みを困難にさせています。
そのマイナスポイントはかなり大きいです。
「抜き」「H」などを重要視する人には間違いなくお勧めできるのですが、
戦闘や調教のシステムのせいで
折角たくさんある上に濃厚なHシーンも
見て貰えないまま終わるものが出てしまいかねません。
かといってシステム自体が悪いかというとそうでもなく、
成功するかしないかの緊迫感が
心地いい範囲でとまっているか、苦痛を感じる粋まで行ってしまうかの差です。
私は後者を感じてしまいました。
面白い要素がいくつも入っているので、
その辺りがとても惜しいです。
陵辱的Hシーンに興味があって根気のある人には
素直にお薦めできるとは思います。
そうでない人にはゲームシステムの好き嫌いが別れると思います。
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