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yuzuna冒険へ
友人みやこうさんからの熱烈なすすめにより、私の目の前には
開封された「ウルティマオンライン・ルネッサンスエディション」が置かれていた。

ウルティマオンライン…その名はファミコン初期の時代を知っている人には、
「山の向こうも見えない、クリアがきついRPG」として、
クリアした人には辛い思い出と栄光を、そうでない人には未知の驚異を
その胸の中に刻んだゲームである。

そのネットゲームと聞いて、ネットゲーム自体は面白そうでも敬遠していた物の、
「初心者に優しいyoungシステム」
「安全な世界トランメル」
「日本語専用シャード(サーバ)の充実」

この3つの点で、とりあえずプレイしてみることにした。
月額約10ドルは、フレッツ使用の私には元の取れる値段だったこともある。

ゲームを立ち上げ、取り説片手にキャラを作る。
作りたいキャラは……
「歌って踊れる戦う鍛冶屋さんが良いなぁ」
でも、スキルの割り振りを考えた場合、鍛冶屋に必要なスキルと
歌(吟遊詩人)に必要なスキルを併せてしまうと、
戦闘に関するスキルが足らなくなってしまう。
魔法を使って敵を倒すなら何とかなりそうだが、希望は自分の腕で敵を倒したい。
戦闘できないとなると、ゲームの世界で歌って踊れて鍛冶が出来るだけでは、
どうやら生活は苦しいらしい。

生活に苦しむのは、現実だけで結構です(^^ゞ

すぐに方針を少しだけ変更することに。
鍛冶は諦めて、歌って踊れるアイドル(?)剣士を目指してみようか。
そう考え、カスタムで「吟遊詩人戦士」を選んでみる。
髪はポニーテール、肌は白めに、服の基調は水色で…。

そうして名前を入れる。

「yuzuna

漢字で書けば「譲菜」、名前がダブりにくく、わかりやすくと付けてみた。

後に「ゆずま」と呼び違われることが多くなるとは、この時は気付いていなかった。


何はともあれ、こうして譲菜は初心者の街、ヘイブンへと降り立った。

数多くの不安を残して。