【Top】 【Home】

ゲームタイトル メーカー ジャンル
いただきじゃんがりあん すたじおみりす 麻雀
パッチの要不要 攻略の要不要 一言感想
必須!!!! いりません 白発中でチーできる麻雀て…

新生ソフトハウスの処女作が麻雀ゲーム、6誌合同の広告を使ってのクイズイベントなど、
非常に注目を集めたその手腕は見事だったと思います。

そう、バグさえなければ……。

2002年3月1日、すたじおみりすの会社としての動向に対する疑問を
特設ページを作って書きました。
そこに、2001年5月23日に追記した内容も含めています。
2001年5月23日、「不可」だった評価を「却下」に変更しました。
今現在も評価は変わりません。




広告などに使われていたメインの原画さんの絵はほわほわしていて可愛いです。
このほわほわさを楽しみにゲームをはじめると、白目キャラの絵の方がほわほわな絵より
CGが多いかも知れない事実に打ちのめされます。
白目キャラも、それはそれで良いのですが…。
雑誌でよく紹介されていたのも、広告に使われていた絵も、白目じゃないじゃん…。

で、CGの塗りはというと、どうも随所が白く感じられます。
背景もイベントCGではよく描かれていると思いますが、イベントCGが少なすぎます。
立ち絵も、顔の中身が代わるだけでバリエーションが少なく、
絵に期待してプレイすると「肩すかしを食らう」という言葉を体感できます。

音楽
OPの曲やBGMはいい感じの物が多いです。
が、「キャラつくってないみゅう」だけは…
そのキャラが好きでない人にとっては騒音にも聞こえます…。

システム
私にはパッチの当て方が判りません。
データを保存して開くだけ…とは言われても、
ゲームの入っていないドライブに保存しても
違うゲームに当てようとしても

パッチは当たらないわけです(^^ゞ
でも、私はそういうミスをよくやります。
だから、修正パッチをたくさん出す(当てないとゲームとして成り立たない)ソフトは
不親切以外の何物でもないと思っています。

このゲームは2枚組、片方がゲームディスク・もう一つは音楽ディスク、
そういう場合はゲームディスクをインストして音楽ディスクを使えば
ゲームをプレイできることくらいは判っていました。

が!

なんでゲーム立ち上げる前から音楽かかってるの???

…このソフトはパッケージに同梱されている修正ファイルを入れないと、
音楽CDがゲームとは別個に音楽をならし続けます。

音楽ディスク入れっぱなしでPCの電源切ると、
次に起動した際に勝手に音楽が再生される場合もあります。

…だめじゃん。(大汗)

麻雀のルールに関する物を中心に、勝手に選択肢が選んだことにされる・
声が何度も繰り返される・OPで音楽がならない等、
度重なる修正パッチで追いつかない
バグの多さは閉口します。
パッチの総ファイルサイズは255KBです。(2001年5月23日現在)

デバッグで必ず見つかる範囲のバグがほとんどなので、
かなりバカにされている気分を味わえます。


シナリオ
自分の家のファミレス経営が傾いてるので、近所の有名ファミレスなどから
ナンバーワンの女の子を引き抜いて客を集めよう!
で、もちろん引き抜きをかけて脱衣麻雀勝負。
麻雀に勝てばH、場合によっては恋が芽生えるかも…。

といった感じの話です。
突拍子もないのは、脱衣麻雀ゲーでは当たり前のような状態なので
気にはなりませんでした。
(でも、これでなんでシナリオライター3人も必要だったんだろ…)
各女の子とのエンディングがあり、Hをするしないの選択肢があります。
その選択肢がダイレクトにエンディングに響きます。


全体を通して
企画は良かったと思います。
処女作で面倒な麻雀ゲームを出す、それだけで周りの目をひきます。
宣伝方法も良かったと思います。
6誌合同の宣伝企画だったためか、雑誌社も協力的だったように見えました。

だが、失敗作だったといわざるを得ないでしょう。

多すぎるバグ、少ないCG(しかも白い物が多い)、声の可愛さだけで押す声優、
エンディングテロップではシナリオライターに3人も名前が挙がっている割に
奥のないシナリオ、なんであるのかが判らないキャラごとのエンディング
エンディングでCGがキャラごとにあるので、それを求めれば何度でも味わう事になる
理不尽なルールの麻雀…。

それはまさに……。

地獄絵図!!

麻雀ゲームの楽しさは、脱衣するしないにかかわらず
勝ったときに作った役と点数がババン! と出てニヤリ、
点数が引かれて「やられた!」と言わんばかりの相手のリアクションを見てニヤリ。
それによって得られる優越感こそが至上の悦楽だと思うんですが…。

…楽しい気分になるために買ったゲームで地獄味わってどーしますか…。

もし、これらの難点が発売前だけで全部クリアできて、
発売日には買った人に楽しんで貰える出来になっていたとしたら、
このソフトハウスは一躍中堅ソフトハウスへとのし上がれたことでしょう。
時すでに遅い話ですけど。

可愛い顔したキャラが必ずしも可愛い言動をとるとは限らないところは、
好感を持った部分もあります。

けれど、けれど。

白発中のチーを3回やったら大三元が出来る…、
それがルールとしておかしいことは、「フリテン」を良く判ってない私でも
十二分に判りました。

現在はHPにアップされたパッチファイルのお陰でだいぶまともになっています。
これでようやく「遊べる」レベルです。
バグの分を差し引けば、「まぁこの程度のゲームは良くあるよね」程度かと思います。

パッチ無かったら
「あんな物ただの飾りですよ」
(byガンダム)
って感じです。

あと、これはゲームの出来とはまた別になると言う人もいるかも知れませんが、
すたじおみりすというブランドの会社としての体勢が
あまりに非道く感じられました。こちらにその理由を書いてあります)
ゲームの値段にはサービスに対する代金も含まれていると考えています。

サービスの悪いゲームは、つまらないゲームと同等に、
お金を払う価値は無いと私は考えています。


ゲームのできも非道かったのですが、
それを後押しする会社のサービスの悪さを考え、
このゲームに対する私の評価は
ほぼ変わることなく却下です。

ユーザーを金蔓と考えるのにも程があります。(T_T)