すたじおみりすと いただきじゃんがりあん |
2000年11月10日に発売された「いただきじゃんがりあん」をデビュー作とし、 翌2001年に「月陽炎」を発売したブランド、 すたじおみりす。 広告を使い雑誌社を味方に付けた 「いただきじゃんがりあん発売前当たり牌クイズ」、 それがこれほど尾を引くとは、私には想像もできませんでした。 (2002年3月1日現在) ※このページはすたじおみりすへの誹謗中傷ではなく、 「こういう事をされて、見ていた私はどう思っていたか」を書いてあります。 日付の一部はすたじおみりすHPの更新履歴で確認しています。 不買運動・名誉毀損などを目的にはしていませんのでご了承ください。 いたじゃん当たり牌クイズとは? 「いただきじゃんがりあん」という麻雀ゲームの発売前広告の企画でした。 18禁ゲームの情報を取り扱っている雑誌にそれぞれ1枚ずつ違う絵をのせ、 その中に描かれている牌を見て 当たり牌&待ち牌・当たるキャラは誰かを答えるクイズでした。 麻雀ゲームを買おうと思っている人には難しくないクイズで、 私の友人もクイズに申し込みました。 このクイズが行われたのは、2000年11月の話です。 当選者発表とみりすの動向 2000年12月。 冬コミを前にして、冬コミ発売予定グッズの宣伝がみりすHPにて公開されました。 (12月12日) 「グッズよりクイズの当選者発表の方が先では?」という 問い合わせの書き込みがBBSでなされ、 ようやくクイズ当選者一覧がアップされました。 (12月25日) この一覧で、私の友人は「いただきじゃんがりあんコピー誌」当選者に 名前が載りました。 2001年1月。 年が明け、「いただきじゃんがりあん」のおまけディスク、 「いただきじゃんがりあん・ちょこっとアドベンチャー」(以下「いたちょこ」) の情報がHPにて公開されはじめました。 いつの間にか、 「いただきじゃんがりあんのユーザー葉書を送った人に無償で送ります」 という商品だった「いたちょこ」が 「ユーザー葉書を送った人には無料で、 それ以外の人には有料(1200円)で送ります」 に変わっていました。 そして、「いたちょこ」も製作が遅れ、 届いたのは2001年5月23日(東京都内)でした。 この時期には以前HP上にアップされていた当選者一覧、 綺麗に消されています! 「いたちょこ」は届いたその日にはもう すでにパッチがHPに出ていました。(現在パッチのバージョンは1,03です) 話は前後して2001年2月21日。 いただきじゃんがりあんのCD製作を発表。 このCD、収録が終了したはずなのになかなか発売されず、 「権利がらみで製作が滞っている」という謝罪文がみりすHPにアップされました。 6月28日。 新作「月陽炎」を発表。 7月26日。 いたじゃんボーカルCDの試聴サンプルが公開されました。 この時期にサポートBBSにて 「いたじゃんクイズ当選者への商品発送は?」 という内容の問い合わせ書き込みに対して、 7月30日にサポート担当という方が 「ただいま発送準備中です」 という書き込みをしていました。 そのままサポート掲示板は誰も書き込むことなく放置され、 9月26日に別のサポート掲示板へと置き換えられました。 再び戻って8月13日、夏コミ終了翌日です。 この日にいただきじゃんがりあんボーカルCD通販申込者への 発送完了が告知されました。 夏コミ会場にて売っていたCDの、 前金で通販を申し込んでいた人達に対する発送が、 この日に終わったという意味です。 「通販者に対する発送より夏コミでの販売の方が先なのか!?」 という怒りの声が、みりすBBSにて書き込まれていました。 9月26日のサポートBBS再設置を経て、 10月19日、みりすにとって2作目の 「月陽炎」が発売になりました。 「これでクイズ当選者への発送が出来ますよね、当たったはずなのにまだ来ないんですけど」 という内容の、何人かの書き込みがBBSに書かれますが、 みりす側からの返答はありませんでした。 10月25日からキャラフェスとCC2001で販売する グッズの情報はアップされましたが、 やはり当選者へのプレゼント発送に関する発言はありませんでした。 11月12日、月陽炎のファンディスク製作が発表されます。 そしてとうとう2002年。 1月17日。 月陽炎ファンディスク「千秋恋歌」の通販受付を終了。 2月19日、千秋恋歌のマスターアップを告知。 2月23日。 サポートBBSにて 「 何度かメールだしたけど、返信がないのでここに書いておきます」 と、クイズのことがどうなっているかの問い合わせ書き込みがなされました。 それに対し、2月26日にサポート担当という方がレスを返しました。 「著作権や版権等の問題により、制作 その他が大幅に遅れましたこと 大変申し訳御座いません。 また、同様の理由により、 ユーザーの皆様にご報告できませんでしたこと重ねてお詫び申し上げます。」 とのことで、この文章は 送られてきたオフセット本と一緒に入っていた手紙にも書かれていました。 確かにシナリオライターなど一部のスタッフがみりすを退社したそうですが、 それは「いたちょこ」製作の頃だと、当人が個人HPの日記にて書いていました。 その人が書いて雑誌に載っていたアフターストーリーは 2001年5月には、 みりすHPにてアップされているんですけどね。 そちらの版権問題は、その頃には解消されていたんでしょうね。 そして、3月1日。 ようやく景品が友人の元へ届きました。 そして同日、「景品発送しました」とHPにて告知されました。 余談ですが、月陽炎ファンディスク「千秋恋歌」は、 通販発送のトラブルが非道く、確認したくとも 為替での入金受付だったので入金した証拠が残らない状態だったとか、 怒る方々が多かった模様です。 景品はどんな物だったのか? 私の友人があたった物は、コピー誌の筈でした。 届いた物は 「いたじゃんむちゃくちゃおそくなってごめんなさい本」 という、フルカラー表紙のオフセット本でした。 そして、「上記問題により、グッズ製作そのものが困難になりました為、 景品をオリジナルコピー本に変更させていただきます」 とのことが手紙に書かれていました。 コピー誌が当たった人にもポスターが当たった人にも、みんな この本を送りますって内容です。 色紙当選者だけは ちゃんと色紙が届いた模様です。 コピーでないのに「コピー本」と手紙に書かれているこの本の装丁は B5版オフセットフルカラー、 上質紙の遊び紙が前に1枚入っている分を除いて P28,印刷は金沢印刷さんです。 表紙は「いただきじゃんがりあん」パッケージ裏の使い回し、 中表紙は更にそれの線画、 短いサイドストーリーが2本(合計8P・作者不明)、 白目キャラ担当の南向春風さんのイラストが2P (イラストの中に自分で名前を入れてあったので作者判明) 表パッケージ担当の方のイラストが4P、 (どこにも名前が書かれていません) どなたかまるっきりわからない人のフリートークが1P、 声優さんのコメントが5P、 目次・奥付・謝罪で計3P(余白はゲーム中の絵の使い回し) 謝罪の日付は2002年2月、 裏表紙はみりすのロゴマーク。 読むところが少ない上に誰がどのページを書いたのか判りません。 これらのことを見ての感想 「すたじおみりすは、人を『金を搾り取る対象』としか見ていないんだな」 というのが、率直な感想です。 販売するグッズや有料のファンディスクの制作ばかりを優先し、 文句が来てから対応する。 その対応も誠実さを感じるには苦しく、 みりすHPはTopに謝罪文の載らない日がない時期もありました。 例えば、版権の都合でグッズ製作が出来ないと言うのなら、 版権の都合を気にしなくても作れるグッズを送るなり、 問い合わせより早く「遅くなっていますが…」と 少しでも誠意を見せる告知をしても良かったのではないかと思います。 また、代わりにといって送られたオフセット本も、 目次があるのに作者名が書かれておらず、 声優さんのコメントや使い回しの絵でページを稼がれた感じがします。 「オフセットでコピー誌よりも良くなったんじゃ?」 と思う方もいるかも知れないので書いておきますが、 「クイズで当選した人しか貰えない」 という部分が良いからクイズに申し込んだのであり、 「大量に作ることの出来ない(限られた少数の人しか持っていない)」 という部分が良いから、オフセットよりはコピー誌の方が 人が欲しがる物であればあるほど価値が高くなります。 だからこそ友人は当たって喜んでいたのに、 延々待たされたあげく、その両方共を会社の一方的な都合で消されてしまったのです。 会社の一方的な都合で景品を変えるのなら、 やはり版権を気にしないで済む物をもっと早く送ってくれた方がありがたかったかと思います。 すたじおみりすの出すゲームをプレイしたときには、 それぞれにレビューを書くつもりですが、 それとは別個に会社に対してのイメージとして以上のことを感じています。 もしも願いが届くのならば。 謝罪をしなくても済むような、誰も掲示板を荒らすようなネタのない、 誠実さを持った行いをして欲しいと願っています。 お客だって、人なんですから…。 |